代表挨拶

Message

田坂 卓也

ガクノバ代表/ガクノバスクール代表
1991年、北海道札幌市に生まれ、江別市で育つ。近くにコンビニもなく、周囲には牧場や畑が広がる自然豊かな環境の中、毎日外で遊んで過ごす少年時代を送る。小中学生時代は、児童生徒数が少ないため、小学校・中学校が一つの校舎に併設された小中併置校で学ぶ。その後、北海道大麻高等学校、北海道教育大学札幌校へ進学し、北海道公立小学校教員としての道を歩み始める。
江別市・登別市・苫小牧市の公立小学校で11年間勤務する中で、教育現場の様々な課題に直面。それらの解決に向け、2025年3月に退職し、独立・起業する。現在は、苫小牧初のオルタナティブスクール「ガクノバスクール」を立ち上げ、不登校の子どもたちに向けた「新たな学びの選択肢と居場所づくり」に取り組んでいる。

プロフィール

1991年、北海道札幌市生まれ。
北海道江別市育ち。
・江別市立角山小学校
・江別市立角山中学校
・北海道立大麻高等学校
・北海道教育大学札幌校卒業
※取得資格
 小学校教諭一種免許
 中学校教諭一種免許(数学)
 高等学校教諭第一種免許(数学)
 学校図書館司書教諭免許     

大学卒業後、北海道公立小学校教諭として、江別市・登別市・苫小牧市の小学校にて、11年間勤務。
苫小牧市授業改善委員として委嘱され、苫小牧市の教育発展に貢献。

教員として勤める中で、数多くの教育課題に直面し、その解決に向けて、退職・独立・起業を決意。

現在は、不登校の子どもたちへ向けて「新たな学びの選択肢と居場所づくり」を目指し、苫小牧初のオルタナティブスクール「ガクノバスクール」を立ち上げ、2025年5月開校し、運営。

また、
・苫小牧市教育委員会 様
・社会福祉協議会 様
・新開明野元町町内会 様
などと連携、より良い学びの場づくりを推進。

プライベートでは、二児の父として日々、奮闘中。

そして、本事業と並行して以下の活動にも従事。
・全国オンラインフリースクール 担任
・苫小牧市住民自治推進委員
・認定こども園幼稚舎あいか 保護者会会長

社会貢献のために尽力し、より良い教育環境の構築を目指している。

「ガクノバ」に込めた想い

私は、北海道の公立小学校で11年間教員として勤務し、多くの子どもたちと出会い、かけがえのない日々を過ごしてきました。
しかし、長年教育の現場に携わる中で、改めて冷静に現状を見つめ直したとき、教育現場には数多くの課題があることを痛感しました。

子どもたちの課題
・学習の理解の難しさ
・発達に課題を抱えている
・不登校の児童生徒が増加し続けている など

保護者の課題
・不登校の子を支える親の精神的負担
・子育てに関する悩みが尽きない
・核家族化により精神的、時間的な余裕が非常に少ない など

教師の課題
・精神的な負担からの体調不良
・業務過多による過度な忙しさ
・家庭やプライベートを優先することの難しさ など

これらの三者の課題が解決されない限り、教育が真に子どもたちの幸せにつながることは難しいと考えています。
国や行政は教育課題の解決に向けて動いていますが、多くの施策は現場の実情に即していなかったり、変化のスピードが遅かったりするのが現状です。

「個人で何かを変えられるはずがない…」かつてはそう思っていました。
しかし、子どもたちには「挑戦しよう」と伝えているにもかかわらず、自分自身が挑戦しないのは矛盾しています。
たとえ解決が難しくても、少しでも教育をより良いものにできるかもしれない。
そう信じ、「ガクノバ」を立ち上げました。

「ガクノバ」には、次のような想いを込めています。
学びにイノベーション(innovation:革新・変革)を起こす
「学(ガク)」+「nova(ノバ)」
新しい学びの場を提供する
「学(ガク)」+「の場(ノバ)」
子どもたちの可能性やあらゆる力を伸ばす
「学(ガク)」+「伸ば(ノバ)す」

「ガクノバ」を通じて、子ども・保護者・教師の三者が抱える課題の解決を目指し、教育に新しい風を吹き込みたいと考えています。
小さな一歩かもしれませんが、確実に未来に繋がる変革となるよう、挑戦を続けていきます。

「ガクノバスクール」を立ち上げた経緯

不登校という壁を乗り越え、すべての子どもに学びの機会を――

教育課題の解決に向けて歩みを進める中で、まず向き合わなければならないと感じたのが「不登校」の問題でした。
全国的に、そしてここ苫小牧市でも、不登校児童生徒数は増え続けています。

私は教育の現場に携わる中で、学校へ通うことができずに悩む子どもたちの姿を幾度となく目にしてきました。

「学校に行きたいけれど、行けない」「自分の居場所がないと感じてしまう」「朝、親に促されてようやく登校するけれど、心は晴れない」
そんな子どもたちが少なからず存在するのです。

今は多様性の時代です。
発達に偏りのある子、飛び抜けた才能を持つギフテッドの子、さまざまな個性や特性を持つ子どもたちがいます。
にもかかわらず、現在の義務教育制度では、住んでいる地域によって通う学校が決まり、もしその環境が自分に合わないと感じたとしても、選択肢はほとんどありません。

結果として、子どもたちは「学校に行かない」という選択肢を取らざるを得なくなる。
それはすなわち「学びの機会の喪失」を意味します。

だからこそ、私はそのような子どもたちのために、新しい「学びの選択肢」を生み出し、学校以外の「居場所」を提供したい――
そう考え、「ガクノバスクール」を立ち上げました。

すべての子どもが、自分に合った学びを選べる社会へ。
彼らの可能性を閉ざすのではなく、伸ばせる場をつくるために。
学校が合わなくても、学ぶことをあきらめなくていい。

この想いが、必要とする子どもたちに届くことを願っています。